【代表コラム】気づいたら「AIソロプレナー」と呼ばれていた件(株式会社テスティファイ 代表取締役 根岸大蔵)
こんにちは、株式会社テスティファイ代表取締役の根岸大蔵です。
最近、社外の経営者仲間や投資家から「根岸さんって、まさに最先端の『AIソロプレナー(AIを駆使する単独起業家)』ですよね」と言われる機会が増えました。
正直に言うと、自分ではそんな大層な肩書きを名乗ったつもりはありません。
私はただ、これまでの起業・売却・上場企業役員というキャリアの中で培ってきた「誰よりも早く現場を動かし、結果を出す」という執念を、現代の最強の武器である「AI」を使って突き詰めていただけです。
気づけば、かつて大企業が数十人のチームと数ヶ月の時間をかけてやっていたリサーチ、戦略策定、プロダクトのプロトタイプ作成、そして初期のマーケティング検証までを、私は今、デスクでコーヒーを飲みながら「たった一人」で、しかも数日で行っています。
今回は、なぜ私がそんな働き方に至ったのか、その舞台裏をお話しします。
「人が増えるほど遅くなる」という絶望からの脱却
私が以前、とある大手上場企業のコンサルティング案件をやっていた頃、最大のストレスは「スピードの減速」でした。
何か一つの施策を打つために、企画書を作り、会議を通し、各部署の調整を図る。人が増え、組織が立派になればなるほど、実行までの距離は遠くなっていきました。
そんな中、私の目に飛び込んできたのが、生成AIの爆発的な進化でした。
AIを単なる「効率化のツール」として使う人は多いですが、私はこれを「自分の思考の複製体であり、文句一つ言わずに24時間超高速で動く、超優秀な執行部隊」として捉えました。
私が1深く考え、1の指示(プロンプト)を出せば、AIは100のスピードとクオリティで実行(Do)の準備を整えてくれる。組織のしがらみをすべて排し、私の脳内と現場をダイレクトに繋いだ結果、私は気づけば一人で一つの「巨大な実行組織」になっていたのです。
その結果、異常事態として発生したのが、Google広告国内上位 3% 代理店に付与される Premier Partner ステータスを1人で3年連続獲得というものでした。
ソロプレナーだからこそできる、究極の「超高速DCA」
テスティファイが提唱する「AI時代の超高速DCA」は、このAIソロプレナーとしての私の実体験から磨き上げられたものです。
Do(実行): AIと共に、数時間で戦略を具体的な形(ランディングページ、モックアップ、営業資料など)にする。
Check(検証): 即座に市場に投入し、顧客のリアルな反応をデータとして回収する。
Adjust(調整): 戻ってきたデータをAIに食わせ、数分で次の改善策を導き出し、また動く。
このサイクルを、会議室の承認なしに、一人で1日に何度も回す。
組織が「次の会議の予定」を調整している間に、こちらはすでに3回目の打席を終えているわけです。この圧倒的なスピードの前に、従来の「重たい戦略」が勝てるはずがありません。
支援のゴール:貴社の中に「1人1組織」の爆発力を生むこと
私が皆さんに伝えたいのは、「これからは全員一人でビジネスをすべきだ」ということではありません。
私がテスティファイを通じて実現したいのは、貴社の優秀な社員一人ひとりを、この「AIソロプレナー」のような圧倒的な機動力を持つ人材に変えることです。組織や人材というの壁に阻まれてくすぶっている個人や中小企業のポテンシャルを、AIという可能性と、私たちの超高速DCAで解放する。
「人が足りないから動けない」
「予算がないから大がかりな戦略は実行できない」
そんな言い訳は、もう通用しない時代です。
必要なのは、一人の人間の深い思考と、それを最速で形にするAI、そして何より失敗を恐れず「まず動く」という覚悟だけ。
あなたの会社に眠る戦略を、単なる資料で終わらせないために。
株式会社テスティファイ
代表取締役 根岸 大蔵
【代表コラム】AIに自分の価値を計算させるな:20年の越境が導いた「ハイブリッドキャリア」
2026年、AIが「100点の専門知識」をわずか数秒で出力する時代。かつて重宝された単一の専門性は、凄まじい勢いでコモディティ化しています。
この激変期において、私が一人の人間として、そして経営者として確信している唯一の生存戦略があります。それが「ハイブリッドキャリア」です。
これは決して机上の空論ではありません。私自身、2005年に大学生で起業してから20年以上、この「掛け合わせ」の不条理な力に救われ、キャリアを切り拓いてきた張本人だからです。今回は私の生々しい歩みを踏まえ、AIに買い叩かれない人材価値の作り方を語らせていただければと思います。
【代表コラム】AIに自分の価値を計算させるな:20年の越境が導いた「ハイブリッドキャリア」
1. 2005年の学生起業と、「マーケ専門家」の限界
私のキャリアのスタートは2005年12月、青山学院大学経済学部に在学中、WEBマーケティングを支援する株式会社マイクログローブを設立したことでした。当時はまだリスティング広告やSEOの黎明期。ただひたすらに、デジタルマーケティングという「1本の縦軸」を深く掘り下げる日々でした。
もし私が、あのまま「デジタル広告の運用職人」という単一のアイデンティティに、20年経った今でもしがみついていたらどうなっていたでしょうか。
間違いなく、2026年の現在、GoogleのP-MAXや生成AIの自律運用によって、私の仕事の大部分は「無料のAI」にリプレイスされていたはずです。「作業の正確さ」や「データの処理速度」で、人間がAIのアルゴリズムに勝てるわけがないのです。
2. 2011年、M&A / EXITから始まった「異領域への投企」
私のキャリアの風向きが大きく変わったのは2011年12月です。立ち上げた会社を総合印刷サービスを展開する東京リスマチック株式会社(証券コード:7861)へ売却譲渡(M&A)しました。ここから、私の「ハイブリッドキャリア」への本格的な越境が始まります。
それまでの「デジタル・ブラウザの中の世界」から一転して、総合印刷サービスという「伝統的なリアル産業」の取締役へ。さらにその後は、持ち株会社として設立された株式会社日本創発グループ(証券コード:7814)の取締役として、M&A、マーケティング、そしてIR(投資家向け広報)や財務の深部にまで従事することになりました。
・デジタルマーケティング(WEB)
・リアル産業の経営(組織・製造)
・M&A/財務/IR(資本市場)
一見すると、これらは全く異なるバラバラの直線に見えるかもしれません。しかし、以前のコラムでも述べた実存主義の哲学者たちが「人間は未来に向かって自分を投げ出し続ける存在(投企)」と呼んだように、私は「マーケの人」「財務の人」という固定された本質を拒絶し、あえて未経験の領域へ自分を放り込み続けました。
結果として、この「デジタル×資本論×リアル経営」の交差点こそが、AIには決してシミュレーションできない、私だけの絶対的な参入障壁となったのです。
3. 「70点 × 70点 × 70点」の交差点に、AIは追いつけない
AI(GeminiやChatGPT)は、Webマーケティング単体なら100点の戦略を作れます。財務三表の分析やM&AのDD(デューデリジェンス)の手続きも、AIの方が圧倒的にスマートにこなすでしょう。
しかし、「伝統的な印刷会社の現場が抱える組織の痛みを理解しながら、資本市場(IR)のロジックで企業価値を語り、それを最新のデジタルマーケティングの数値に翻訳・実装する」という超複雑な文脈(ナラティブ)の構築は、まだ、どんな高度なAIでも計算不可能です。なぜなら、そこにはデータ化されていない、私自身の泥臭い「体験(一次情報)」が詰まっているからです。
トップ1%の天才(100点)になる必要はありません。
複数の異なる領域で、愚直に「上位20%(70点)」を取りに行く。その2つ、あるいは3つの軸が重なり合った時、あなたは市場において、AIやテクノロジーに代替不能な「唯一無二の変異種」になります。
結論:一本道を捨て、あなただけの「グラデーション」を生きる
効率化や自動化が極限まで進む2026年、AIが綺麗に舗装した「誰もが通る一本道」を歩むのは最も危険な選択です。その道の終着点には、AIやテクノロジーによる低価格な買い叩きが待っています。
私の20年は、意図して綺麗に設計されたものではありません。目の前の課題に対して、あえて非効率なリスクを取り、異なる草鞋(わらじ)を履き替えてきた結果の地続きです。
「過去の肩書きを捨てろ。AIが予測するキャリアパスを裏切り、あなたの中にしかない、歪(いびつ)で美しい掛け合わせを信じろ。」
自らの意志で越境し、葛藤し、実験を繰り返す。その泥臭いプロセスの中にしか、私たちが人間として生きる意味も、市場で指名買いされる価値も存在しない。私は自分の身を以て、そう確信しています。
株式会社テスティファイ
代表取締役 根岸 大蔵
【代表コラム】AI時代の生存戦略:アルゴリズムの檻を抜けるための「実存主義」
2026年、私たちは「正解」の過剰供給に晒されています。
AIは、どんな問いに対しても「最も確率の高い答え」を瞬時に導き出してくれます。最適なキャリア、効率的なマーケティング、失敗しない人生設計。しかし、すべてが最適化された世界の先にあるのは、役割や個性といった属性が剥ぎ取られた平坦な荒野です。
今、私たちがビジネスと人生の主権を取り戻すために必要なのは、100年前の哲学者たちが叫んだ「実存主義」の再評価ではないでしょうか。
【代表コラム】AI時代の生存戦略:アルゴリズムの檻を抜けるための「実存」
1. AIは「本質」であり、人間は「実存」である
ジャン=ポール・サルトルは「実存は本質に先立つ」と説きました。
道具の本質を例に挙げれば、ハサミやAIには「切る」「計算する」という目的(本質)が先にあり、そのために存在しています。
これに対して、人間の実存の観点では、私たち人間には、あらかじめ決められた目的などありません。まずこの世に放り出され、その後に自らの選択と行動によって「何者か」を定義していく。
AIが提示する「最適解」に従うだけの生き方は、自らをAIと同じ「道具(本質)」の地位へ格下げすることを意味します。AIが「無駄だ」と判断する余白にこそ、あなたという人間、あるいは貴社というブランドの「実存」が宿っています。
2. 「不条理」を愛する:非合理さという競争優位
アルベール・カミュは、意味のない世界で意味を求め続ける人間の姿を「不条理」と呼びました。
2026年のビジネスにおいて、AIが導き出す「合理的な戦略」は、瞬時に競合も手に入れるコモディティです。そこで差をつけるのは、計算不可能な「狂気」や「美学」です。
合理的な成功を例に挙げれば、データの裏付けがある、予測可能な勝利です。これに対して、実存的な挑戦の観点では、効率は悪いが、どうしても譲れないこだわりとなります。
AIには理解できない「なぜ、あえてそれをやるのか」という問いに対するあなたの答え。その非合理なエネルギーこそが、模倣不可能な独自の価値を創り出します。
3. 「投企(Project)」:予測を待たず、未来を確定させる
実存主義では、人間は過去に縛られた存在ではなく、未来へ向かって自分を投げ出す「投企」であると考えます。
多くの人がAIに「次はどうすればいいか」と予測を委ねる中、実存主義的なリーダーは自ら動くことで未来を確定させます。
受動的な予測では、AIが予測した未来に自分を合わせることになりますが、能動的には、自らの意志で「Do(実行)」し、その結果(責任)をすべて引き受けながら、自分を更新し続けるということを意味します。
「責任」を負うこと。 それはAIには決してできない、人間だけの特権的な行為です。
結論:AIを使い倒し、AIに「自由」を渡すな
AIは素晴らしい「地図」です。しかし、どこへ向かうべきか、どの道に足を踏み出すべきかを決めるのは、地図ではなく「歩き手」の意志です。
2026年を生き抜くために必要なのは、AIの導き出す「正解」を疑い、あえて葛藤し、自らの手で「選択」し続ける勇気です。
効率の先に魂を売るのではなく、効率化によって得た時間で、より深く「人間としての不条理」を謳歌する。それこそが、このAI全盛期における最も洗練された生存戦略だと私は確信しています。
今日、あなたがAIの推奨をあえて無視して、「自分の意志」で決めたことは何ですか? その一見「非効率」な決断の中にこそ、あなたにしか歩めない未来が隠れています。
株式会社テスティファイ
代表取締役 根岸 大蔵
【代表コラム】戦略と実行の「間」に落ちているチャンスを拾え
「立派な戦略はある。コンサルに作らせた資料も完璧だ。なのに、なぜうちは成長しないんだ?」
経営者の方々と向き合う中で、私は何度もこの痛切な叫びを耳にしてきました。
数千万円、時には数億円を投じて作り上げた分厚い戦略書。しかし、それが事業を劇的に伸ばしたという話は、驚くほど少ないのが現実です。
なぜか。答えは非常にシンプルです。
戦略(Strategy)と実行(Action)の「間」に、あまりにも多くのチャンスがこぼれ落ちているからです。
「完璧なプラン」が現場を殺す
多くの企業では、戦略が決まってから現場が動き出すまでに、あまりに長い時間がかかりすぎています。
慎重に準備を整え、足並みを揃えようと議論を重ねる。そうして「さあ行こう」と一歩を踏み出したときには、顧客の熱は冷め、競合はすでにその先の景色を見ています。
戦略が「机上の空論」になるのは、中身が悪いからではありません。「動くのが遅い」から腐ってしまうのです。
この戦略と実行の間にある「空白」を埋めること。それが、私たち株式会社テスティファイの存在意義です。
PDCAではない、テスティファイ流「超高速DCA」
私たちは、緻密に練られたプランを、間髪入れずに「Do(実行)」へと叩き込みます。
世の中で言われるPDCAの「P」に時間をかけることはしません。
Do: 完璧を求めず、まずは現場で形にする。
Check: 動いたからこそ見えてくる、生々しい課題を拾い上げる。
Adjust: 現場の最前線で、即座に微調整を繰り返す。
戦略を「作る」ことと「やり抜く」ことは、全くの別物です。
どんなに華やかな戦略も、実行のスピードが伴わなければただの紙屑に過ぎません。現場で泥をすすりながら、高速で調整を繰り返す。この「実行の瞬発力」こそが、事業成長を勝ち取る唯一の勝ち筋だと私は確信しています。
支援のゴールは、貴社が「強い組織」に変わること
私の願いは、単に戦略を形にすることではありません。
支援を通じて、貴社の中に「自らチャンスを拾い、自ら改善し続ける文化」が根付くこと。つまり、自走できる「強い組織」へと進化していただくことです。
あなたの手元にあるその戦略を、単なる「よくできた資料」で終わらせないでください。
テスティファイは、その戦略を最短距離で「結果」へと変えるために、誰よりも速く、誰よりも熱く、現場を動かしていきます。
株式会社テスティファイ
代表取締役 根岸 大蔵